闘牌伝説 

アカギ 〜闇に降り立った天才〜とは

同著者作品『天 天和通りの快男児』からのスピンオフとして、同作の登場人物である“伝説の雀士”赤木しげるの高い人気を受け、彼を主役としその若き日の伝説を築き上げていく姿が描かれた作品。

他の作品同様、その人気の所以は人間の内面を事細かな心理描写をもって表されているところにあり、2012年現在、福本作品の中で最長連載期間を更新し続けている(単行本数は『賭博黙示録カイジ』シリーズの方が多い)。

心理描写が作品の中心ということだけあって、時に遅々として物語が先に進まないこともある。

特に、現在連載中の「鷲巣麻雀編」に至っては、作品内の設定では半荘6回の勝負であるが、「鷲巣麻雀編」が開始されてから十年以上経過した現在でも対局中という状況になっている。

 これについて著者の福本はテレビアニメ版のガイドブック上でのインタビューで「短くしたいと思っている」と語っている。
また、福本は講演会において「鷲巣戦の後もストーリーは続けていく」との旨を発言しており、鷲巣戦終了がすなわちアカギ完結ではないことを示唆した。

主人公【アカギ】

アカギ(赤木しげる) 本作の主人公である白髪の少年。
麻雀・その他ギャンブルの天才。

才気・精神性・運量、その全てが常軌を逸しており「悪魔」と比喩され、相手を呑み込むその打ち筋は「闇」、「ブラックホール」と銘打たれる。若年ではあるが、数々の修羅場をくぐり抜けていき、裏社会で伝説を築き上げていく。

初登場時の1958年で13歳。その後6年後、さらに1年後の姿が描かれる。
 狂気と無欲からくる独自の死生観を持ち、自らの判断と信念には一切迷わず命を賭ける。その生き方は死にたがりのようですらあるが、クールさの奥に真の勝負を希求する熱さを秘めている。

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